国際宇宙ステーション(ISS)での長期滞在が四半世紀となった大西宇宙飛行士は、ISSでの経験を通じて日本の宇宙開発の存在感が高まっていると語った。ISSの完成から約11年、NASAはISSでの知見を次世代の民間宇宙ステーションに活かすことを重視している。アメリカはアルテミス計画を通じて月周回での技術蓄積を行い、将来的な火星有人飛行を目指しているが、大西氏は「ハードルが高いチャレンジ」と慎重に指摘した。ISSでは故障時の代替品打ち上げや食料供給の柔軟対応が可能だが、月や火星ではこれが難しいため技術的課題が大きい。大西氏は日本独自の有人宇宙船の開発の夢も語り、HTV-Xを活用した小規模民間宇宙ステーションの構想にも期待を示している。
この記事はScience Portalにより2025-11-19に公開されました。宇宙開発業界の最新動向や技術革新を知る上で重要な情報源となっています。詳細な情報や続報については、記事提供元の公式サイトをご確認ください。